Cisco社内事例

シスコ社内ITにおける仮想化データセンターへの取り組みと成果

シスコが、社内での取り組みで実証する仮想化/ プライベート クラウド導入のメリット

2005年にスタートした自社内システムの仮想化、そして、その取り組みをさらに加速するシスコの次世代データセンタープラットフォームであるCisco Unified Computing System (UCS)の導入。ネットワークをベースとしたテクノロジーやビジネスの発展に主導的な役割を果たしてきたシスコでは、現在そして将来の様々なビジネス上の課題解決のため、自らが自社の製品とテクノロジーを使って仮想化とクラウド・コンピューティングを実現し、グローバルなインフラストラクチャに展開している。その中で得た経験と成果は、仮想化やクラウドサービス導入を検討している企業、あるいはそのような企業に対してサービスを提供する事業者にとっても非常に貴重な情報になると思われる。本ドキュメントでは、シスコシステムズの社内ITを統括している 情報システム本部 本部長 廣﨑淳一に、シスコの取り組みの経緯と、その具体的なメリットを聞いた。

シスコシステムズ合同会社 情報システム本部 本部長 廣﨑淳一

信頼度の高まりだけでは解消できない仮想化、
クラウド導入への障壁

仮想化およびクラウドサービスについては、世界的な導入の進み方と比較すると、ややゆったりしたペースなのかもしれないが、日本でも、その有効性に着目し、導入検討を進める企業が増えてきている。ビジネスのグローバル化やオープン化の進展、急速なテクノロジーの進化や、より複雑化し多様化するITニーズへの対応などの要件のなかで、企業が人材や予算など限りあるリソースをどう効率的に使うべきか、また変化する事業環境にいかに迅速に対応するかといったことを真剣に考え始めた結果なのかもしれない。また、仮想化、クラウドといったキーワードが市場に溢れ、関連する製品やソリューション、また複数の事業者により、様々なクラウドサービスが利用可能となっている状況から、導入のための市場環境はほぼ整ったと言ってもよいだろう。

しかしながら、仮想化やクラウドサービスを本格的に導入し、そのベネフィットを十分享受している企業がどの程度あるかと言えば、まだそれほど多くはないというのが実情ではないかと思われる。

データセンターを取り巻く課題

こうした企業の状況について、シスコシステムズ 情報システム本部 本部長 廣﨑淳一は、「仮想化やクラウドがもたらすメリットについては、すでに周知されていると思います。ただ、コアなシステムの外側にある、業務にそれほど影響がないシステムを仮想化するといった取り組みを行っている企業は多いのですが、次に取り組むべきコアなシステムの仮想化やクラウド化については、いまだとまどっている企業、不安を感じている企業が多いように思います。また一方、企業の中には、そもそも自社の中にサーバが何台あり、その使用率がどの程度なのかといった情報を把握できていない企業もあるようです」という。年間100社程度のクライアント企業のCIOやIT部門のエグゼクティブと会い、シスコの取り組みを自社の経験に基づいて紹介するというエバンジェリスト的な役割を担う廣﨑は、仮想化やクラウド技術への信頼度の高まりと同時に、その本格導入への障壁の大きさも実感しているというのだ。

シスコのグローバルデータセンター