プログラミング機能によってインターネットの効率を向上 シスコの新しいCRS Elastic Coreソリューション

〜リソースを最適化し、IPと光のネットワークコンバージェンスを 改善するイノベーション

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シスコは2012年10月2日、サービスプロバイダー向けの次世代コアソリューション「Cisco CRS Elastic Core」を発表した。これはコアネットワークのアーキテクチャを統合すると共に、高い拡張性と機能性を提供することで、多くのサービスプロバイダーが共通して抱える課題を根本から解決するものである。ここではその概要を紹介したい。

急速に変化するコアネットワークへのニーズ
IPとオプティカルの分離が対応の障壁に

 本誌「inSPire」でも度々指摘してきたように、ネットワークトラフィックが急速な勢いで増大しつつある。Cisco Visual Networking Indexによれば、2016年における全世界のIPトラフィックは、2011年の約4倍になると予測されている。

 その要因は大きく分けて3つある。ビデオトラフィックの増大、モバイルアクセスのスピード向上、そしてデータセンター間のトラフィック増大だ。特にデータセンター間のトラフィック増大は、サービスプロバイダーのビジネスに大きなインパクトを与えることになるだろう。トラフィックの流れが縦方向だけではなく横方向にも広がることで、求められるネットワークトポロジーが大きく変化するからである。また収益をもたらさないトランジットトラフィックも増大し、サービスプロバイダーの経営を圧迫する可能性もある。

 このような変化に対し、低コストかつ迅速に対応するにはどうすればいいのか。この問いへの答えを見つけ出すことは、サービスプロバイダーにとって喫緊の課題だと言える。しかし現在のコアネットワークの状態では、対応は決して簡単ではない。現在の多くのコアネットワークは、IPサービスを提供する「IPコア」、IPサービスに対してトランスポートを提供する「オプティカルコア」、トランジットの増大に低コストで対応するための「リーンコア」で構成されており、これらの間に“ガラスの壁”が存在するからである。これによってコアネットワークの構成が複雑になり、低コストで柔軟な運用が難しくなっているのだ。

マネージド CPE-S のサービス提供内容

 特に大きな問題になるのが、IPコアとオプティカルコアとの間の壁である。これによって新たなサービス提供に時間がかかるようになり、収益機会の損失やコスト増につながるからである。例えばここで、データセンター間を接続するIPサービスを開設するケースを考えてみよう。一般的には、オペレーションは次のように行われるのではないだろうか。

Step1:IPサービスの技術部門が、トランスポート部門に対して
    ネットワークパスを要求する。

Step2:トランスポートの調査部門が、トランスポートネットワーク
    のキャパシティを調査し、最適なパスを見つけ出す。

Step3:トランスポートのオペレーション部門が、各ノードに対して
    ネットワークパスを設定する。

Step4:IPサービスのオペレーション部門が、顧客に対して
    VPNサービスを割り当てる。

 IPサービスとトランスポートとの間にある壁によって、オペレーションが複数部門に分散している。その結果プロビジョニングが完了するまで長い時間を要することはめずらしくなく、シスコが世界のサービスプロバイダから受けているフィードバックによれば、その期間は多くの場合およそ2ヶ月かそれ以上と見られる。

 このような問題を根本から解決するのが「Cisco CRS Elastic Core」である。このソリューションはこれまで複数種類に分かれていたコアを統合し、コアネットワーク全体をシンプル化する。またプログラミング機能や高いスケーラビリティも実現されており、新たなサービス機能の追加も容易だ。これによってコアネットワークの柔軟性が高まり、TCOの抑制も可能になるのである。

プログラミング機能によってインターネットの効率を向上
シスコの新しいCRS Elastic Core ソリューション