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シスコのモバイルインターネットソリューション

急増するモバイルデータトラフィックに対する「最適化」と「収益化」の実現

シスコが提案するモバイル インターネット ソリューションとは

シスコのモバイルインターネットソリューション

世界市場の動きに歩調を合わせるように、国内でも急速にスマートフォンの普及が進み、モバイル データトラフィックは爆発的な拡大の兆しを見せている。しかし現在のサービスプロバイダー領域におけるビジネスモデルでは、帯域使用率の増大が直接収益に結びつかず、むしろ ROI 低下の要因にもなりかねないのが現状だ。予想されるトラフィックの急激な増加に対応し、ビジネスチャンスの創出に結びつけるために必要なことは何か。モバイルインターネットの現在を見直すことでその将来を考え、最適化と収益化実現のヒントを探ってみたい。

急速に進むスマートフォンへの移行

2011年2月3日、米国シスコは「Cisco Visual Networking Index (VNI) Global Mobile Data Traffic Forecast for 2010 to 2015」において、2010年から2015年にかけて世界のモバイル データ トラフィック量は26倍に増加し、2015年には1カ月あたり6.3エクサバイト(年間75エクサバイト)に達するという予測を発表した。年間平均92%の割合でトラフィック量が増大し続けるというこの予測は、タブレットやスマートフォンなどのモバイル対応デバイスの継続的な普及、およびモバイル ビデオ コンテンツの需要の拡大を背景としたものだ。

日本国内に目を転じても、例えばNTTドコモが2010年度のスマートフォン販売台数目標を上方修正し、販売目標を600万台とすることを2011年1月28日の決算発表会見において発表するなど、世界的な流れに追随するものと考えられる。実際、携帯キャリア各社も、ユーザ一人あたりのトラフィック量は、今後数年に渡り、継続的に増加すると予測している。

図1 シスコは2014年までにモバイル データ トラフィックが 3.6EB/月増加すると予測

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国内モバイルデバイス(主要デバイス5市場) 市場規模予測:2010年〜2014年

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出典:IDCによる国内モバイルデバイス(主要デバイス5市場) 市場規模予測

相互に牽引し合う
スマートフォン化とトラフィック増大

スマートフォン普及の背景としては、これまで従来型携帯電話のユーザに移行を躊躇させてきた高額なパケット料金、従来とは異なる操作性、おサイフケータイやワンセグ視聴機能への未対応などが解消されつつある点が挙げられるだろう。同時に、クラウド サービスの一般化よるビジネス ユースの増加、動画の再生機能やYou Tubeなどのコンテンツ閲覧機能に魅力を感じた若年層の購入拡大も無視できない要因だといえる。

注目したいのは、スマートフォンへの移行を促すポイントとなるリッチ コンテンツへの対応やビジネスでの活用は、そのままモバイル トラフィックの増加を導く要因にもなるということだ。事実 Cisco VNIの調査でも、スマートフォンは従来型携帯電話の 10 台分、 iPhoneに限れば30 台分にも上るトラフィック量を生成することが分かっている。スマートフォン普及の拡大とモバイル トラフィックの増加という2つの要素は、お互いがお互いを牽引するかたちで、今後のモバイル市場を動かしていくといってもいいのかもしれない。

図2 ビデオは2014年までに全世界のモバイル データ トラフィックの66%を占めるようになる

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では、こうした状況下において、サービスプロバイダーに求められる対応とはどんなものだろうか。公式コンテンツの提供だけでなく、ユーザが自由に導入できるアプリの提供を通してコンテンツそのものを充実すること、また、ユーザがリッチ コンテンツをストレスなく楽しむための広帯域化も求められる。その一手法であるLTE化については、NTTドコモがすでに「Xi」のサービスを開始しており、他のオペレータにおける取り組みも加速することが考えられる。その際、ポイントとなるのは広帯域化を推進するための投資コストだ。広帯域化により、多様なアプリケーション提供を通してユーザのニーズに最適化する、その投資コストをどう回収するか。また、収益化のためのビジネス モデルをどう確立するか。サービスプロバイダーには、いま、モバイル サービスの「最適化」と「収益化」の両立という課題が課されている。